叱ることの是非④

意図的にやっている(オペラントの)不適切行動と本人もコントロールできていない(レスポンデントの)不適切行動では、起こっている理由も必要な対応も異なります。前者の不適切行動に対する対応は、先の記事に書いたとおり「何をしていても良いことが起こるけれど、不適切行動をしたときだけそれがストップする、という状況を作り出す(他行動分化強化)」対応や、その他例えば、要求で他害行動をしている場合に絵カードでの要求...

叱ることの是非③

不適切行動に対応する際に、まず試したい「叱る・注意する」以外の手っ取り早く効果的な方法が、「適切な行動をしている時にまめに、ランダムに本人が欲する事物(例えば、褒め言葉)を与える」という方法です。応用行動分析学(ABA)における他行動分化強化(DRO)という方法ですが、子どもや利用者にしてみれば、「何をしていても良いことが起こるけれど、不適切行動をしたときだけそれがストップする」という状況を作り出すので...

叱ることの是非②

次に考えなければならないことは、その不適切な行動を、子どもや利用者自身が「不適切である」と知っているかどうか、ということです。知らない場合には教えてあげなければなりません。特に生きてきた歴史がまだ短い年齢が小さい子どもの場合には、その行動が「不適切である」ということを学ぶ機会をまだ得られていない、という可能性があります。その時に、いわゆる「注意をする」ということが必要になるかもしれません。「叱る」...

叱ることの是非①

私は保護者様だけでなく、色々な保育・教育・福祉現場で活躍されている支援者の皆様からもご相談いただくことがあります。その中で、よくいただく質問があるのですが、先日もその質問をいただき、助言させていただきましたので、今回はそれに触れてみたいと思います。その質問とは「子どもや利用者が問題のある行動をしたときに、叱ったり注意したりすることってどうなんですかね?」というものです。「子どもはしっかり叱ってしつ...

東大TICPOC講義報告

先月、東京大学の高度医療人材養成プログラム「価値に基づく支援者育成」で講義をしてきました。このプログラムは以前もに記事した通り、一流大学の教授クラスが多く講師をしているのですが、受講者も一流の専門家や実践家の方ばかりで、中にはこちらも大学教員の先生もいらっしゃいました。そのような中、私のような特に名前も売れていない人間が講師として登壇するのは若干ためらわれましたが、せっかく頂いた機会でしたので、精...