2015年08月の記事

褒めることと叱ること

先日、ネット上で「発達障害の子ども向け『声かけ変換表』が子育てや大人にも使えると話題に!」という記事を読みました。日常、つい言ってしまう命令や禁止や叱責の言葉を、ポジティブな言葉に変換して伝えるというものです。確かに大変よくできた変換表で、記事のタイトル通り、発達障害の子どもだけでなく全ての人間関係で使えるものでした(興味のある方は検索してみてください)。近年、褒め育ての重要性が強調されていますが...

社内勉強会②

(続き)無言語のお子さんや単語レベルの言語表出しかできないお子さんに対して、かつての私は言語訓練の真似事のようなことをしていました。さらに、マカトン法というサイン言語に取り組んだこともありました。しかし重い自閉症のある子の場合、こうした言語訓練の真似事やサイン言語の指導は、(私の指導技術の未熟さも相俟って)あまり効果はありませんでした。こうしたお子さんに対して表出コミュニケーション支援は必ずしなけ...

社内勉強会①

弊社では月1回、スタッフ間で自主勉強会を開催しています。もちろんスタッフ個々では日頃から勉強を欠かさず行っていて、書籍を読んだり自主的に研修に参加したり、大学院の科目等履修生となって2足のわらじでがっちり鍛えられたりしている者もいます。そうした個人的な興味や努力とは別に、組織として共有しておくべき重要な知見も多々あります。また、個人で学んだ情報を他のスタッフに伝える場も必要となります。そのような組織...

心の理論障害仮説②

(続き)しかしながら、今回のハッペ先生のお話を伺って、僭越ながら考えが変わりました。お話の中で、心の理論に対する脳科学的なアプローチのトピックがあったからです。心の理論の課題を行っている時の脳の活性化の仕方をfMRIで調べた研究が紹介されました。その研究では、定型発達の人が心の理論課題を遂行すると、有線外皮質、基底側頭、上側頭溝、内側前頭に活性化が見られたのに対して、自閉症の人においては遂行時に基底側...