コミュニケーションと学ぶ姿勢

先日、深谷市の支援者や保護者の皆様で作られている「ネットワーク深谷」さまより、講演会の講師としてお招きいただきました。

「自閉症児・者のコミュニケーション」というテーマを頂きましたので、このテーマに基づきお話をさせていただきました。

自閉症児・者のコミュニケーションのありようは、定型発達児・者のそれと、重きを置く部分や見かけ上の形が異なり、また不全の状態に陥ったときに表れる状態像も異なります。

多数派である定型発達児・者から見た自閉症児・者のコミュニケーションのありようは異質に見え、「他者の気持ちがわからない」「コミュニケーションの質的異常がある」などとひどいことを言われることがありますが、自閉症児・者から見た定型者のそれも同じように見えることがあります。

コミュニケーションは常に双方向のものであり、同時にそれを改善する責任も双方にあります。

そして異文化コミュニケーションは、まずは相手の文化を理解して合わせることから始めることが、遠回りのようで近道だと思います。

自閉症児・者の問題ばかりあげつらうのではなく、彼ら・彼女らにとって、重きを置いているのはどの部分なのか、どのような形態のコミュニケーションがやりやすいのかを、まずは私たちが考えることが重要かと思いますので、そのような趣旨のお話をさせていただきました。

それから、自閉症の子たち・方たちに対するコミュニケーション支援の領域は様々な専門的方法論が開発されていますので、それらについてのお話し(私は単なるユーザーであり、そうした方法論の詳しい説明を許されている立場ではないので、ごく簡単な情報提供しかできませんが)と、いくつかの実践紹介をさせていただきました。

講演に先立ち、ネットワーク深谷の事務局の皆様とご挨拶させていただきました。
その際に、「深谷周辺の地域は支援の専門性の習得はまだまだ遅れており恥ずかしいです」などと言った趣旨のご謙遜をされていましたが、実際は金曜日の19:00という、皆様お疲れで本来なら家庭でやるべきことがあったり休んだりしたい時間帯に、大変多くの方が集まられていました。

参加者の皆様同士、「ネットワーク」というだけあり和気藹々とやり取りされており、さらに終了後には懇親会も催されていました。

さらに、この数日後、PECSのスポンサーワークショップを、このネットワークメンバーで開催されたとのことでした。

また、地元施設で行われたPECSの実践の動画も見せていただきましたが、大変素晴らしい内容でした。

正直、専門性の面で全く遅れているとは感じませんでした。

むしろ、参加者の皆様に、「謙虚に学び続ける姿勢」の大切さを改めて教えていただいた気分で帰路に着きました。

ネットワーク深谷の皆様、参加者の皆様、このたびは誠にありがとうございました。

深谷講演会資料

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